院長通信:「膠原病の今昔」

膠原病とは身体のなかの細胞や臓器をささえている結合組織の中の膠原線維が変性する病気で、欧米では結合組織病とも呼ばれます。6種類の病気の総称名です。
1. 膠原病の代表である全身性エリテマトーデス(SLE)は若い女性に多く、原因不明の発熱が持続し、皮膚症状が特徴的で、全身の関節痛も訴えます。
30年前は、不治の病として死を宣告されたのに等しく、死を待つのみの療養生活を余儀なくされておりました。それは病気の実体が充分に理解されずに、病院を転々と梯子したあげく、重症化して手遅れとなり、火の消し様がありませんでした。
最近ではこの病気も広く理解され、早期発見、早期治療の原則が周知される様になりました。軽症例は治癒可能になりました。又、重症例でも、早期に適切な治療を受ければ回復可能で死を免れ、治療を継続しながら日常生活に支障なく過ごせる様になりました。

2. 関節リウマチ(RA)は全身の関節が炎症を起こし、発赤、腫脹、疼痛を訴えます。対称性に関節痛が出没し、特に手指関節に頻発し、朝のこわばりとして自覚されます。進行し重症となりますと関節が変形し、拘縮し、可動不可能で、起床、起立等の日常生活が不能となります。この病気も早期発見、早期治療が原則でこの2、3年生物学的製剤の登場により、改善し治る病気となりました。

3. 線維筋痛症(FM)は膠原病のグループには入りませんが、全身の関節や筋肉の疼痛を訴えます。この病気は疼痛感覚過敏症と考えられ、「痛みが稲妻の様に身体をすり抜けて行く」とか、「ガラスの破片が身体中に埋まっている」とか、「生傷を擦られる様なヒリヒリした痛み」とかいう想像を絶する痛みのため、文字通り、身の置き場もなく、精神・心理的にうつ病の状態となります。原因不明の文明病で診療体制も治療方針もまだ確立されておりません。研究会が発足され、近々治療方法が公開される予定です。
以上、痛みを訴える重要な3つの病気を取り上げましたが、いずれも通称リウマチとか膠原病とか言って世間の話題になる事があります。

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